東京や大阪といった大都市では、レンタルオフィスという物件が珍しくなくなりました。時には大きな建物の中が丸ごとレンタルの区画になっていて、眺めのいい高層階や、あるいは広さによってオフィスが細かく選べるようになっているところもあります。こうした場所を利用することの利点に、住所というのがあります。東京や大阪では、ビジネス街の一等地ともいえる場所がありますが、そこにオフィスを構えていることが、取引先には信用と見てもらえるのです。ビジネスの一等地にオフィスを構えているということは、信用はもちろんのこと、ステイタスにもなるのは言うまでもありません。けれど、起業したばかりの人が一等地にオフィスを構えるのは、正直言ってむずかしいと思われます。

それを可能にするのが、レンタルオフィスです。ビルの中の一角にオフィスを構えることは、ビジネスにおいてはよくあることです。その場所がレンタルだと知らない人にとっては、交通の便に優れた一等地にオフィスを構えていることが、信用するに足ることだと判断する可能性は大いにあるでしょう。自分の力だけでそうした一等地にオフィスを構えるには、何年も、あるいは何十年もかかるかもしれませんが、レンタルならすぐさまそのステイタスを手に入れることができます。先にステイタスを手に入れ、その影響力を行使しながらビジネスを進めていくというメリットがあると言えるでしょう。それがレンタルという手段でオフィスを構えることを、より魅力的にしていると思うのでした。

結局、諸々の事情から頓挫してしまい、レンタルオフィスを借りることすらありませんでした。しかし改めてレンタルオフィスについて考えてみると何もビジネスに拘る必要はないのです。一人用のデスク一枚分の小さな部屋を貸しているところもあります。当然、一人分なのでレンタル料金も相対的に安価なので趣味の部屋として活用することもできそうです。ほかにも活用法として、YouTubeやニコニコ動画に投稿しているけれど、実家暮らしなので家族に見られたくないという方の場合はオフィス内でビデオ撮影やニコ生、ゲーム実況の収録を行うといった外部環境との依存に強いジャンルに対しても有用性は高そうです。当然のことではありますが、同じフロアに複数の企業が入っているので周りの迷惑にならないよう、公序良俗の範囲内でのマナーを守った行動が必要です。